はじめに:誰もが通る道

育休から復帰したばかり。
「さあ、これから仕事も家庭も両立!」と意気込んだ矢先、子どもが熱を出してお休み。
働くママなら誰もが通る道です。
今まで、ほとんどの時間をママとおうちの中で過ごしてきたお子さん。
急に集団生活の中に入ったわけですから、体調を崩しやすいのは当然のこと。
いわば免疫力を鍛える真っ最中。
風邪をもらっては治り、またもらっては治り……を繰り返して、少しずつ強くなっていくんです。
あなたが悪いわけではありません。
今、目の前の子どもに寄り添うこと、そしてママの心を守ること、それが一番大切なことです。
「また休むの?」と思われているのではと不安になったら
「すみません、子どもが昨晩から発熱していまして、お休みをいただきたいんですが・・・」
会社に電話するのも結構憂鬱ではないでしょうか。
「お大事にね」と言ってもらったとしても、
「迷惑かけているかも」
「私なんて働かないほうがいいのかも」
そんなふうに思ってしまうかもしれません。
時には、あからさまに迷惑そうにされることもあるかも。
すぐには無理かもしれないけど、あなたが出来ることはとにかく
「気にしない、深く考えない」こと!!
子どもの病気はどうしようもありません。
全てを諦めるしかありません。
子どもの病気の前では、我々は無力です。
全ての予定をキャンセルし、看病する。
仕事に穴を開けることは避けようがありません。
だから、必要以上に気にしない。気にしたってどうしようもない。
いったん深呼吸して、自分を守りましょう。
罪悪感を手放す3つのマインドセット
■ 子供最優先は間違っていない

最近、大谷翔平さんがお子さんの誕生の時に欠場しましたよね。
大谷翔平さんでさえ、欠場してほかのメンバーがフォローするのですよ?
あなたが子どもの病気で休んでも、ほかのメンバーがフォローして何とか回ります。
でも、あなたの子供にとって、お母さんは世界に一人だけです。
子供を最優先するのは、間違いではありません。むしろ誇るべきことです。
■ 長い目で見れば、たった数年

今は「しょっちゅう休んでばかり」と感じるかもしれません。
でも、子供が体調を崩しやすいのは、ほんの2〜3年程度。
振り返ったとき、「あの時期があったから今がある」と思える日がきっときます。
私も長男を1歳で保育園に預けて育休復帰した時は、
2週間に1回のペースで休んでしまっていました。
風邪、RSウイルス、胃腸炎、手足口病、ヘルパンギーナetc・・・
子どもが罹ると言われている病気はほとんど罹ったんではないかと思います(笑)
そんな長男も徐々に強くなり、3歳を過ぎた頃からは年に1、2回くらいしか熱を出さなくなりました。
特に男の子は病気にかかりやすいと言われています。(もちろん個人差はあると思いますが)
とにかく3歳になるまでは、忍耐の時です!!
■ 今、頑張りすぎないことが未来の自分を救う

子どもの看病をしつつ、ママも休憩できるときは休憩しましょう。
病気の子と家の中に閉じ込められていると、どんどんネガティブな考えが頭を行き来します。
考えすぎず、ママも身を休めてください。
今、少し力を抜いて乗り切ることが、長い目で見て一番の近道です。
実践編:周囲との付き合い方

■ 「感謝の一言」を忘れずに
急な休みで周囲に負担をかけてしまったときは、
「ご迷惑おかけしました」と、必ずお伝えしましょう。
「気にしなくて大丈夫だよ」「そんな謝らなくても」と言ってくれる方ばかりであっても、
実際、迷惑をかけていることに変わりはありません。
申し訳ないという気持ちは真摯に伝えるべき。
無理に挽回しようと意気込みすぎる必要はありませんが、一生懸命仕事に取り組む姿勢は
味方してくれる人を増やすことにも繋がります。
■ 普段からできる小さな準備
- 業務の進捗をこまめに共有しておく
- もしもの時に備えて簡単な引き継ぎメモを作っておく
こうした「見えない備え」が、急な休みのときにあなた自身を助けてくれます。
小さい子どもがいるワーママは、なるべく翌日に仕事を持ち越さないことも重要。
その日その日、完結できる仕事は可能な限り終わらせて帰るように習慣付けましょう。
■ 頼れるものは頼ろう
- 時間単位の有休
- 子の看護休暇
- 病児保育、ファミリーサポート
頼れる制度やサポートは、遠慮せず使いましょう。
あなた一人で頑張りすぎる必要はありません。
おわりに:あなたは頑張ってる

周囲の言葉や態度に傷つくこともあるでしょう。
自分を責めてしまう日も、きっとあるでしょう。
でも、忘れないでください。
子供のために、家族のために、そして自分のために。あなたは、今日もちゃんと頑張っています。
ひとりじゃありません。
同じように悩みながら、戦いながら、たくさんのママたちがこの道を歩いています。
だから、どうか焦らずに。
あなた自身を一番大切にしてあげてくださいね。